あなたは文章を強調するとき、太字やマーカー線を多用していませんか?
確かに簡単に文章を印象付けられて、便利ですよね!
しかしビジネス文書やクライアントからのレギュレーションで、色変えや太字が使えない場合はどうでしょう?
このようなときには、記号の活用がおすすめです!
記号をうまく使えると、さらに表現豊かな文章になりますよ。
そこで今回は、文章を強調したい時に使える記号を「句読点、記号・符号活用辞典。」から紹介します。
- 文章を強調できる記号21種類とその用法
- 強調記号を文章に取り入れる5つのメリット
「句読点、記号・符号活用辞典。」から学び、読者ファーストの記事が書けるようになりましょう!
文章を強調できる記号一覧
今回「句読点、記号・符号活用辞典。」から厳選した強調に使える記号がこちらの21種類です。
記号とその名称、そして一般的な入力方法(日本語ローマ字入力)をご覧ください。
ワープロソフトによってキーや機能がないものがあるため、あらかじめご了承ください。
私は今回初めてダブルミニュートの名称を知りました。
文章を強調できる記号【くぎり符号】
まずはくぎり符号から解説していきます。
くぎり符号を使うと、言葉の意味を強め、表情豊かで生きた文章になりますよ。
句点
普通は句点を使わないところで句点をくぎり、意味を強めたり、視覚的効果をねらったりする。
※12p
- 君の名は。(新海誠監督映画タイトル)
- 愛している。ってプロポーズされた。
句点を使うと、言葉がセリフのような熱量を持ち、目を奪われますね。
読点
読むさいの間を特に示し、文の流れを意図的に切ることで、あとまたは前の語句を強調する。
※14p
- まさに、井の中の蛙、だ。
口に出してみると、言葉の重みまで増して、より強調を実感できますよ。
二重疑問符
疑問符「?」の強調形。文末などに付けて疑問・不審の意を強調する。
※32p
- 遊んでばかりだけど、宿題は終わったの??
?よりも文の勢いと強さを感じますね。
感嘆符
感動・詠嘆・興奮・驚き・怒り・焦燥・断定など、書き手や作中人物の感情・思い入れを強調する。
音響、早い動き、動揺などを表す擬声語・擬態語に付けて、音や動きを強調する。
広告、宣伝文、新聞・雑誌の見出しなどで、その事柄を強く押しだし、強調する。
※34p
- あ!流れ星だ!
- ドンドン!と扉を叩いた。
- 本日、半額セール!
使える箇所が多いので、多用しがちですが、ここぞ!という箇所で使ってこその強調符号です。
二重感嘆符・三重感嘆符
感嘆符「!」の強調形。文中の語句のあとに挿入して、驚き・皮肉などの気分を表すこともある。
※35-36p
- 待ち合わせ時間が過ぎている!!!
- あなたが時間に遅れたおかげで、おいしいコーヒーが飲めたわ!!
皮肉として使っても、感情の高まりが伝わってきますね。
疑問感嘆符・感嘆疑問符
疑問符(?)の代わりに文末に付けて疑問符・疑問表現を強調する符号。
その疑問が声を高めて、発せられたり、驚きを含んでいたりすることを表す。
補注
左側が疑問符の「?!」と左側が感嘆符の「!?」とで用法に違いはない。
欧文でも和文でも両方の形が使われる。
※36-37p
- バンジージャンプするなんて、噓でしょ!?
驚きと感情の高まりを、伝えられる便利な記号ですね!
文章を強調できる記号【括弧】
次に括弧を解説していきますね。
括弧を活用すると、特定の語句が目立ち、文章が単調にならず、読者の離脱防止に繋がります。
鉤括弧・二重鉤括弧
「」 文中で他の語句と区別して示したい特定の語句を示すときに用いる。
『』 文中で特定の語句を目立たせたり、キーワードとして示したりする場合に用いる。
補注
新聞社などの表記ルールでは、和文の引用符を二重、三重に使う場合は「『〝〟』」とするとしていることが多い。
※75-80p
- 気が付いたらそこは、「異世界」だった。
- どうやら僕は『異世界転生』してしまったようだ。
注目してほしいキーワードが一目でわかるようになりますね。
括弧
文中で、他の語句と区別して示したい特定の語句を示すときに使う。
※83p
- 子どもに好かれたのが(果物)で、嫌われたのが(野菜)です。
補足や注記で使われることが多いので、強調としての使い方は馴染みがありませんでした。
亀甲括弧
文中で特定の語句を目立たせたり、キーワードとして示したりする場合に使われる。
※91p
- 暑くなると〔冷やし中華〕が始まり、寒くなると〔おでん〕が始まる。
鉤括弧が多く使われるので、亀甲を使うと珍しさから目を引きますね。
山括弧
ある語・文字・記号を取り上げて述べるとき、地の文の語句とはっきり区別して示すために、その語・文字・記号を囲む。
特定の語句を囲み、その語句を目立たせ、またキーワードとして提示するときに使われる。
※96p
- 砂糖、塩、酢、醤油、味噌は料理の〈さ〉〈し〉〈す〉〈せ〉〈そ〉と言われ、日本料理に欠かせない調味料です。
- 最近ホテルでアフタヌーンティーを楽しむ〈ヌン活〉が流行っている。
山括弧もあまり使わないので、文中にあると注目されやすいですね。
二重山括弧
特定の語を囲み、その語を目立たせたり、キーワードとして示したりするのに使われる。
※100p
- 諸説あるが、生のものを《卵》、調理したものを《玉子》と使い分ける。
使用される頻度が低いレアな括弧なので、使いどころが難しいですね。
隅付き括弧
文中で特定の語を囲み、その語を目立たせたり、また「」と同様に「いわゆる」の意味合いを含ませたりするのに使われる。
※104p
- 【徹底解説】文章の強調は記号を駆使せよ!「句読点、記号・符号活用辞典。」から強調テクを学ぶ
- 高級住宅街に住み、高い車を乗り回す会社経営者の彼は【勝ち組】である。
私は注目してもらいたいタイトル内の言葉によく使います。
ダブルミニュート
文中で特定の語句を目立たせたり、キーワードとして示したりする場合に用いられる。
※107p
- こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブは〝夏の大三角形〟と言われ、夏の夜空の目印になる。
ダブルクォーテーションマーク(“ ”)の日本版として作られたマークです。
文章を強調できる記号【強調符号】
最後に強調符号の解説です。
強調符号を使うことで重要箇所を印象付け、わかりやすくなるため、読書の負担を減らしてくれます。
圏点
重要箇所・要注意箇所として、その文・語句を強調する。
仮名書きの語句に打って、その印象度を強める。
また、文字の続き具合から読み取りにくい語句に打つ。
※142-145p
物語で注目してほしい箇所やフラグに使われるのを見かけます。圏点があれば、目につきますよね。
傍線・下線
重要箇所・要注意箇所としてその部分に読み手の注意を喚起する。
ある文や語句を取り上げて示すとき、問題となる箇所を指示する。
※145-146p
学生の頃に教科書や参考書に線を引きましたよね。
ドキュメントやワードにも下線機能があるので、文字色の変更と同じように強調できますよ。
【辞典から学ぶ】文章の強調は記号を駆使せよ!
今回は文章を強調できる記号について解説しました。
最後に解説を踏まえて、文章の強調に記号を使うメリットを5つ紹介します。
- 種類豊富なので、どのようなレギュレーションにも対応できる
- 言葉の意味を強めることで、表情豊かで生きた文章になる
- 文章が単調にならず、メリハリがあり、読者の離脱防止に役立つ
- 読者に強い印象を与え、重要箇所がわかりやすい
- 上記4つのメリットから、読者ファーストの記事が完成
ライターにとってうれしいメリットばかりですね!
ただし1記事で記号の使い方を統一し、使いすぎに注意です。
「句読点、記号・符号活用辞典。」には、今回紹介していない音声記号や商用記号などの記号が載っていました。
辞典に載っている例文は、小説やエッセイ、雑誌、webページの実例が使われ、さまざまな文章に触れられます。
コラムには小説から見る記号の変遷などがあり、辞典以上の読みごたえがありますよ。
気になった方はこちらからチェックしてみてくださいね。
今回おすすめした記号を使いこなして、さらに表現豊かで読者ファーストの文章を書けるようになりましょう。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。