「ブログ記事の文章がたどたどしい気がするけど、どうしていいかわからない……」
「よく読んでいるブログ記事のようにならないのはどうして?」
こんなお悩み、ありませんか?
わたしも書きあがった記事を読み返して「何か違うな」と思うことはよくあります。
リサーチしたことを頭の中でまとめるまではできても、いざそれを文章にして伝えるって意外にむずかしいですよね。
そこで、今回は書きあがった文章を読みやすくするにはどうしたらいいのか、書き方のコツについてお話します。
ライティングのスキルアップにとても大切なことなので、ぜひ、お読みくださいね。
- 自分の書いた文章のどこを直したらよいか
- 読者がスラスラと読める文章の書き方のコツ
読みやすい文章は読者ファースト
読みやすい文章ってどんな文章でしょう?
それは、読者ファーストの文章です。すなわち、読者の目線に立つ必要があります。
読者は、さっさと悩みの答えがほしいので、記事の文章は流し読みされるものと考えて書きましょう。
そこで、今回はこの記事のマップを作ってみました。
今回はこの番号順に解説していきます。お急ぎの方は必要な項目から読んでみてくださいね。
読みやすいブログ記事の文章の特徴は3つ
読みやすい文章の特徴は3つあります。
- 正しい文法で書かれている
- 筋が通っている
- むだな言葉がない
それでは、具体的にお話しますね。
正しい文法で書かれている
1つ目は正しい文法で書かれていることです。
一見、あたりまえのことですが、これ、実はなかなかむずかしいことですよね?
頭の中だけで言葉を組み立てたてた文章を文字にすると、話し言葉のようになってしまいがち。
話し言葉は目の前の人に話すので、少し文法が違っていても通じますよね。
でも、ブログ記事では「誰(何)が」「どうした」という関係をはっきりさせる必要があります。
文字だけで伝えるので、文法どおりでないと通じにくくなります。
「誰(何)が」「どうした」をはっきりさせて、読みやすい文章をこころがけたいですね。
筋が通っている
読者は悩みをすぐ解決したいと思っています。
なので、悩みの答えである結論が、信じられるものかどうかに目を光らせています。
つまり、記事の結論に対する根拠や具体例がきちんと提示されていることが重要です。
つじつまが合っていない、伝えたいことがブレている記事は読者のストレスになって興味を失ってしまいます。
手っ取り早く情報がほしい読者は、早々に離脱してしまいます。
つねに読者を思い浮かべながら、書くようにしたいですね。
むだな言葉がない
よく読まれているブログ記事には、むだな言葉がありません。
なぜなら、さっさと結論が知りたい読者は、記事をじっくり読まないとわかって書いてあるからです。
クラウドソーシングでのブログ記事には、文字数のしばりがあるので、ついついまわりくどい文章を書きがちです。
でも、ここは思い切って削れる言葉は削りましょう。
読みやすい文章の書き方のポイント4つ
読みやすい文章の特徴が分かったところで、読みやすい文章の書き方のコツをお教えしたいと思います。
コツは、書いた文章を次の4つの視点からチェックすることです。
- 文章がねじれていないか
- こそあど言葉を使いすぎていないか
- 誤解されやすい文章になっていないか
- まわりくどい言い方になっていないか
それでは、例をあげながらお話ししますね。
文章がねじれていないか
主語と述語の関係が合っていないことを、「ねじれている」といいます。
この二つの文章の違いがわかりますか?
こうして、主語と述語だけを抽出してみると、主語である「私の夢」に、述語がきちんと対応しているかどうかよくわかりますよね。
記事を書くときに主語と述語がねじれていないのかどうかを確認するには、主語と述語のみを取り出して続けて読んでみましょう。
また、一文に情報が複数入るときも、ねじれやすいです。
上の文章は、仕事の内容を並べていくうちに主語を忘れてしまい、述語が主語とかみ合わなくなってしまった例です。
しかも「仕事」という言葉が一文に2回も入っているので、くどい印象になっていますよね。
文のねじれを直すと次のようになります。
すっきりとした文になったと思いませんか?
書きあがったら、一度音読してみましょう。何がおかしいのかよくわかりますよ。
こそあど言葉を使い過ぎていないか
普段ついつい使ってしまう「こそあど言葉」ですが、ブログ記事で使う時は要注意です。
例として「こそあど言葉」を使った文章と使っていない文章をあげてみますね。
両方の文章を流し読みで読み比べてみてください
記事に「この」「その」「あの」「どの」という言葉が入っていると、読者には何を指しているのかわかりづらくなります。
この文章では指示代名詞が、さす言葉の近くにあるのでわかりますが、3行離れていたらどうでしょう?
「えっと、なんのことだっけ??」
と読者は困惑します。
読者は必要な情報を知りたいだけで、スマホでの飛ばし読みや流し読みが基本です。
分からなくなった時点でスマホをスクロールして読み返すでしょうか?
残念ながら、情報が的確に伝わらないブログからは早々に離脱してしまいます。
あなたがリサーチして折角形にしたものを「こそあど言葉」のせいで読んで貰えないなんてもったいないですよね?
「こそあど言葉」を多用せず、読者が情報を取り出しやすい文章を心がけましょう。
誤解されやすい文章になっていないか
読点の位置で意味が違ってしまう文章にも気を付けましょう。
下の例文の読点を変えてみると、意味が変わるのがわかりますよ
それでは、同じ文章の読点を変えて見てみましょう。
「あわてて」いるのが私なのか子どもなのか、読点ひとつで意味が変わってしまうので、読点の位置は大事ですね。
また、まぎらわしい文章も誤解を招きます。
「Aの冷蔵庫はBの冷蔵庫ほどの収納力がない」のか「Aの冷蔵庫はBの冷蔵庫と同じくらい収納力がない」のか。
読む人によって解釈が分かれますよね。
そんなときは、具体的な情報を入れるように心がけましょう。
「~ほど」や「~くらい」という表現をしたり、具体的な数字を入れたりすると誤解を防げます。
商品やお店の紹介記事では、特に気を付けたいですね。
まわりくどい表現はないか
初心者ライターのころはいろいろ考えすぎてしまい、まわりくどい文章になりがちです。
まわりくどい上に否定的な表現は誤解されやすくなります。
できるだけ肯定的な言葉を使いましょう。
ほかに気を付けたい言葉としては、「~こと」「ということ」「することができる」などがあります。
あえて使わなくても意味が通じるのなら、「こと」「することができる」という言葉は削ってしまいましょう。
読者ファーストの読みやすい文章の特徴と読みやすい文章の書き方のコツがわかったところで、次は流し読み向きの文章についてお話します。
流し読み向きの文章の書き方のコツ
さてここからは、スマホで流し読み(スクロール読み)する読者ファーストの文章を書くコツについてお話しますね。
簡潔に言い切る
ブログ記事では、簡潔に言い切ることが重要です。
文章を簡潔にするには、次の3つのポイントを押さえましょう。
- 一文一義
- 文章は短く
- あいまいな表現はさける
ブログ記事では、一文に多くの情報を入れないようにします(一文一義)。
具体的に例文を見てみましょう
この文章は、情報がたくさん入っていて読みにくく感じますね。
これを一文一義にしてみましょう。
一文一義にするには、文章を短く区切ります。
上の文章を、2つに分けてみました。
文章がすっきりしましたよね。
一文が短ければ、スクロール読みしても情報がすっと入ってきます。
また、記事を書くライターにとっては、文がねじれてしまうのを防ぐ効果もあります。
しかも短い文章は、読者が情報を整理しなくても理解しやすいですよね。
これが、読者ファーストのわかりやすく読みやすい文章にするコツです。
また、「~だそうです」「~だと思います」というあいまいな表現は、さけましょう。
なぜなら、読者が「あまり信頼性のない記事なのでは?」という不安を感じるからです。
リサーチを十分して、言い切れる情報を発信していきましょう!
同じ語尾を繰り返し使わない
「です」「ます」などの同じ語尾は2回までにします。
同じ語尾を3回以上使った文章は、幼い感じを与えてしまうからです。
語尾に変化をつけてみます。
文章全体にリズムが生まれてきますよね。
語尾を変化させることで、読者を飽きさせることなく読んでもらえる文章になります。
流し読みでも内容がわかる
読者はこの記事に答えがあると思ってもじっくり読むことはありません。
なので、流し読みでも内容がわかることが大切です。
例えば、ブログの始め方を知りたい読者向けの記事を書くとします。
リサーチによって多くの情報を得ていたとしても、読者の必要な情報だけにしぼりましょう。
読者のほしい情報に関するキーワードを記事内に適度に入れながら書くと、流し読みでも必要な情報を取りやすくなります。
では、ブログの始め方を知りたい読者のほしい情報を考えてみましょう。
- ブログを始める手順
- ブログを始めるリスクについて
- 行動に移せることかどうか
ここまで情報を整理できたら、情報を取り出しやすく書きます。
「ブログを始めるなら」、「リスクとしては」、「小さく始めてみる」など、ほしい情報に関連するワードを書き出しに使って「こそあど言葉」を使わずに書くと、流し読みでもわかる記事になりますよ。
中学生でも読める文章
記事が書きあがったら、中学生でも読める文章かどうかのチェックをしましょう。
漢字とひらがなのバランスは、3:7がよいといわれています。
こちらも例文を比べてみましょう。
漢字が多いだけで、なんとなく難しそうに感じますよね。
「是非」「挟む」「事」などは、ついつい使ってしまいますが、ひらがなにするだけで読みやすさがアップします。
もう一つ、専門用語の使いすぎも気をつけたいポイントです。
専門用語は、簡単に表現できるので簡潔に言い切る文章に向いています。
でも、あまりなじみのない専門用語を使うと、読者はストレスに感じてしまいます。
例えば「クエリ」
クエリはWebライターにとっては重要な言葉なのですが、初心者にはわかりませんよね?
でも、クエリを初心者向きの記事内で使いたいときは、くわしく書きましょう。
専門用語は、読者ファーストで使い分けましょう。
記事内で別の疑問がでてくると、最後まで読んでもらえなくなってしまうことがあります。
適度な改行
文章を簡潔にして漢字を減らしても、文章間がつまっていると読みにくいですよね。
スマホでブログ記事を読むとき、文章がびっしりとあると読む気がなくなりませんか?
そこで、段落ごとに改行する、句点で改行するなど読みやすくする工夫をしましょう。
- 一段落は、4行までとしてスペースを入れる
- 句点(。)で改行する
かといって、スペースを空けすぎも禁物です。
記事が間のびした感じになってしまうし、スクロールも大変ですよね。
文調を整える
ブログ記事はサイトの雰囲気に合わせる必要があります。
「です」「ます」で始まる文章なら、最後まで「です」「ます」調で書きましょう。
書くことに熱中してしまうと、ついつい語尾が変わってしまうことはよくありますよね。
でも、読者にはただの違和感として残ってしまいます。
文調のチェックは、書いた文章を時間をおいて読み直すことで防げるので、毎回読み返してくださいね。
読みやすいブログ記事には型がある
ところで、読者様は、読みやすいブログ記事には型があるのをご存じですか?
PREP法という文章の型にそって書く方法です。
この型を使えば、何から書こうかという悩みから解放されます。
さらに、文章を見直すという余裕も生まれてくるので、とてもおすすめの方法です。
それでは、ブログ記事に使われているPREP法についてご紹介しますね。
PREP法とは
PREP法のPREPとは、「Point(結論)」、「Reason(理由)」、「Example(実例・具体例)」、「Point(結論)」の頭文字をとっています。
つまり、結論(P)→理由(R)→実例・具体例(E)→結論(P)の順番で書く方法なんです。
どうしてこの順番なのかというと、読者は数ある記事のなかから答えを探していますよね。
なので、あなたの記事に答えがあることを、真っ先に提示することが重要なんです。
この記事に悩みの答えがあるとわかれば、クリックして読みたくなりませんか?
しかも、PREP法なら書く内容が決まってくるので、何を書こうかと悩まずにすみますよ!
読みやすい記事は見た目も大事
文章が整ったら、ポイントを強調していきましょう。
飛ばし読みでもポイントが目に入るので、おすすめです!
方法としては3つです。
- 文字修飾
- 画像
- 箇条書き
文字修飾
飛ばし読みをする読者のためには、要点を目立たせる必要があります。
文中にあるポイントの部分を太字にする、マーカーを引く、テキストの色を変えるなど、目につきやすいようにします。
マーカーの色や、変化させるテキストの色は一つにしましょう。
たくさんの色を使ってしまうと、何がポイントかわからなくなります。
画像
記事が文字ばかりだと、画面が単調になってしまい、読者の読む気をそいでしまう原因となります。
そこで、記事内には適度に画像をいれましょう。
画像の入れ方の基本は次の通りです。
- 見出し2の下に入れる
- 記事の説明に画像や図を入れる
見出しの下の画像は、このあとの文章が何について書いてあるのかを伝えるヒントとしても使えます。
また、文章よりもグラフや表などで比較したほうが一目でわかるなら、本文中に積極的に入れたいですね。
商品やサービスの紹介記事などは、グラフや表を使うとわかりやすい記事になりますよ。
箇条書き
ポイントを目立たせるためには、箇条書きも効果があります。
本文をよく読まなくても、まとめとしての箇条書きがあれば、理解しやすくなりますよね。
さらにボックスで囲むと目を引くのでおすすめです。
まとめ:ブログ記事は読者ファーストを心がけよう
ブログ記事を書くときは、スマホで流し読みや飛ばし読みする読者ファーストを心がけましょう。
まず、自分の書いた文章を4つの視点からチェックします。
- 文章がねじれていないか
- こそあど言葉を使いすぎていないか
- 誤解されやすい文章になっていないか
- まわりくどい言い方になっていないか
ブログ記事では、読者が求めている情報を、わかりやすく提示することが重要です。
そのための書き方のコツは6つです。
- 簡潔な表現
- 同じ語尾は連続して使わない
- 読み飛ばしても内容がわかる
- 中学生でも読める文章
- 適度な改行
- 文調を整える
その上で、文字修飾、画像や図を入れる、箇条書きで提示することで画面をさらにわかりやすくできます。
すぐに読みやすい文章を書くことはむずかしいですが、いいなと思う記事を読む、書き写してみる、真似してみるなど、工夫して学んでいくことで上達しますよ。
書いた記事を読み返しながら、今日も1歩ずつスキルアップしましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。